​©te to ba <手と場> 2018

Cafe

shop & cafe

五島列島の築140年の古民家を住人の暮らしと来島者の想いをつなぐ場をつくるプロジェクトとして始まったte to ba。
クラウドファンディングをはじめ多くの方にご協力いただきつつオープンしました。

​地元の食材をふんだんに使った食事や手づくりの雑貨、お土産品などを購入できます。

te to ba<手と場>

  長崎県五島市富江町富江323-5

  tel: 080-6472-3179

 
Story of te to ba<手と場>

​五島と富江と

te to ba<手と場>

モノが溢れる時代

「なんもないところになんで来たの?」

五島に来てから何度も聞かれる。

 

東京ではモノがたくさん並んでいる。

自分が何を必要としていたのか忘れてしまうこともある。

 

東京にいたころ、太陽がどちらから昇って、沈むのかわからなかった。

ビルが建ち並び、太陽を見るのは空に昇ってきてから。

五島では、海から昇る太陽が自分の存在を大きく見せ、方角をきちんと教えてくれる。

 

五島の八百屋やスーパーでは、旬の食材が並び その時に一番美味しい野菜を選ぶコトができる。季節を知るコトができる。

 

te to ba<手と場>のある富江町を歩いていたら 「何ばしよっと?」と声をかけられ、初対面だろうと話がはずむ。

 

豊かな暮らしというより、心地よいのだ。

 

ありのままの自然と人々の暮らしが混ざり合う富江町。

 

いつか富江の人々が「ここにはなんでもある」と 誇りを感じてもらいたい。

 

そんな想いとともにte to ba<手と場>は存在していく。

 

これから先もずっとこの場に在り続けられるような 心地よい場を目指して。

 

 

Marie Po

五島列島

​富江町

大小140の島々からなる五島列島。

その西端に位置する福江島の小さな港町「富江町」

町を歩けば声をかけられることも多い。

 

忘れられつつあるような人と人のつながりに

気づくことができる町だ。

 

人口約5,000人。かつてはサンゴ漁や捕鯨によって人口は 約1万5千人に達し、町は栄えた。

 

ここに暮らす人々は

「活気がなくなった」

「交流の場がなくなった」と口にする。

子どもが遊ぶ声、叱る声

世間話をする声

炊事の音

船が出航する音

 

様々な「雑音」が昔と比べると格段に減り

静かな町になったと。

しかし、人の温かさはまだまだ残っている。

そして、ありのままの美しい自然も 人々の生活の中に混ざり合っている。

te to ba<手と場>は、そんな富江町にある一軒の空き家だった。

「釣れてます〜?」

「ぼちぼちやんね〜。姉ちゃん、どこん娘ね?」

「持ってくか?」

釣ったばかりのアジを差し出してくれる。

 

富江町のとある日の波止場。

「雑音」の聞こえる場に。

交流する場がないなら 手と手を合わせて場をつくればいい。

 

そんな想いと、ただただ美しいこの町で暮らしたいという願いから te to baプロジェクトが始まった。

 

富江町にあった1軒の空き家を

その土地に住む人や、島を訪れた人々の「手と手をあわせて」改修することから

te to ba<手と場>と名付け、

「雑音」のする場、交流のできるカフェにするプロジェクトだ。

2016.02.11

​力づよく入り込む

生命に心を奪われて

富江町の中心部にほど近い空き家に

初めて訪れたのは2016年2月。

 

台所には緑が入り込んできていた。

10年近く空き家だったこの家は

つい昨日まで人が住んでいたかのような気配を残しつつ確実に老朽化が進んでいる箇所もちらほら。

この台所は腐敗が進み、

後に取り壊されることとなるが

外から入り込んだ雑草の力強い生命の色に魅せられte to ba<手と場>のイメージカラーや

ロゴデザインのきっかけとなった。

2016.04.02

テトバン

五島では目上の人などに尊敬の意を込めて、

「○○バン」と呼ぶことがある。

一郎さんなら「一郎バン」のように。

そこからte to ba<手と場>に携わってくれた人を

テトバンと呼ぶことにした。

 

最初のテトバンは、長崎大学経済学部の教授と学生5名。彼らとともにte to baプロジェクトは本格的に始動する。

2016.06.25

宝物を探求するかのような大掃除

家財道具がすべて残っていたte to ba<手と場>

まず、丸二日間かけて大掃除を行った。

地域の方々も助っ人に訪れ、トラックに積み込んでは運び出しを繰り返す。

時折見つける「宝物」に驚く声や、

釘を抜く音、叩く音。

te to ba<手と場>から様々な「雑音」が響いた。

2016.02.11

クラウドファンディングの開始

片付け終わったte to ba<手と場>は、

広々としていたが 心地よい場とは言えない空間だった。

そのため資金調達を目的とした、クラウドファンディングを開始することに。

返礼品には地元の特産品を。すべて地元企業の協賛品だ。

 

結果100人以上の方から支援していただくこととなりこれから約1年後に改修に着手する事ができた。  

2016.08.05

みんなでつくる

te to ba<手と場>

いよいよプロの大工による工事がはじまった。

 

台所の解体から始まり、コンクリートが打たれ着々と店の形を現していく中

 

プロの仕事を横目に自分たちでできるコトは自分たちで行っていく。

 少しづつ見えてくるte to ba<手と場> の全体像。

 

140年以上この地に建っていたことを感じさせるあちこちの歪みや穴。

そこに住んでいた人の暮らしの痕跡を残しながら作業は進んだ。

 

「みんなで手を合わせて」と感じたのは壁塗りの作業からだろう。

 

下地から本塗りまで数日間かけて行った漆喰塗り。

 

SNSを通じて、漆喰塗りをしてみたい人を募集するも誰も来ないのでは・・・。

 

しかしそんな不安は、始まった途端に吹き飛ぶ。

 

入れ替わり立ち替わりたくさんの人がte to ba<手と場>に立ち寄ってくれた。

富江小学校の生徒さんや先生も漆喰を塗りに来てくれた。

 

初めて見る漆喰を見よう見まねで塗ってみる。

たくさんの子どもたちの手が加わった

te to ba<手と場>

大人になった時「ここは自分が壁を塗った場所」とまた訪れたくなる場所になってほしいと思う。

2017.12.01

手と手が出会うことで

紡ぎ出される物語が

​無数に生まれる場を目指して

手作りのカウンターや机、壁。

そしてキッチンにはガスコンロや冷蔵庫などが揃い ようやくte to ba<手と場>の大きな役割、 カフェとしての機能性が見えてきた。

 

カフェという場所で 「雑音」が生まれ、

交流の場となる。

 

te to ba<手と場>とは

暮らしの中の心地よさを感じられる場

 

この島のありのままの美しさや豊かさ、

人々のあたたかさ、

暮らしそのものの物語を感じられる場。

 

そしてこの地に住む人が誇りを感じられる場。

 

そんな場を目指している。

te to ba<手と場>は

五島列島福江島の

​小さな港町、富江町に存在しています。

 

手と手が出会うことで

紡ぎ出される物語が

​無数に生まれる場として。