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kei umezawa

島の高校生 映画を撮る


先日の火曜日、te to ba〈手と場〉にて地元・五島高校を今春、卒業したばかりの少年たちによる映画撮影が行われました。



二週間ほど前に監督のY君がお店にやってきて「お店の雰囲気がとても荘厳(←笑、筆者)なので映画の撮影のメインとなるシーンに使わせてほしい」とのお願い。



彼らはそれぞれ高校を卒業してから進学したり、就職したりと島を離れていきます。

コロナで島の観光業は打撃を受けるなか、自分たちを育ててくれた島のために何かできることはないか考えた結果、映画を作ることを決めたそうです。



私「で、どんな映画なの?」

Y「映画は近未来の五島です。島は高齢化が進み、新しい市長は、高齢者を偏重し媚びを売った政治に傾いています。僕たちはそんな市長と島の未来のために戦う内容です」

私「おお(すげーな)」



なんでも監督のY君、島を離れて10年ぐらいしたら、また島に戻ってきて起業するという志を持った好青年。



Y「五島にはまだ埋もれている資源がいっぱいあると思うんです。例えば、いまは海ばかりが注目されていますけど、島には山の資源もいっぱいあります。例えば、山道を整備してマウンテンバイクのトレイルを作ったり、サウナを作ったり、色んなことができます。そうすると夏ばかりに観光客が集中するいまの状況と違って冬にもお客さんが呼べるようになります」



正直、すごいなと思いました。島の高校生を侮っているわけではなく、ここで生まれ育った子どもたちが島の将来をけっこうシビアに見ていて、…かといって悲観的になるわけでもなく、いつか戻ってきて島のためになる事業をやりたいというヴィジョンを持てるというのは素晴らしいことです。



さて、二週間たって撮影。朝の九時から若者たちは大雨にも関わらず時間には勢揃い。

12人いましたね。



撮影機材は最新のスマホです。時代は変わりました。



私の学生の頃は自主映画を作ろうと思ったら16mm(8mm)とか、HDV(テープ)の大きなビデオカメラを調達するところからでしたから。



若者たちは礼儀正しく、無秩序な現場になることもなく、しっかりしていました。



お昼ごはんには牛丼をご用意。まるで合宿所のようで新鮮な気分。



Y監督はあの若さで登場人物の心の動きについてもしっかりディレクションしていて、簡単にワンテイクで終わることもなく、納得いくまで撮り直しを続けていてとても感心しました。



今後、この若者たちがどのように成長するのか楽しみです。



いつか島に戻ってきて、協働できるときが来るのを首を長くして待っています。

もちろん映画も楽しみにしています。








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