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  • kei umezawa

Japan Red 〜日本茜を育ててみます〜



 先日、日本茜(ニホンアカネ)の苗を手に入れました。



日本茜は元々、全国各地に自生していて、その根っこは赤い・・・「赤根」ということで、自然の植物では珍しく、古来、「赤」の染料として染め物に使われていました。


その赤はとても高貴な色で、飛鳥時代の高位の役人の衣装や、法隆寺、正倉院の宝物などにも使われています。



江戸時代には、国際船舶の国籍を示す「日の丸」も

ニホンアカネで染められていたそうです。



「茜色」は夕焼けの色。少し黄味がかった赤。



「藍」が「Japan Blue」なら「茜」は「Japan Red」という人もいます。



「Japan Red」・・・ロマンがあります。



それが、西の果ての島・五島の美しい夕焼けの色となんだかマッチして余計に。



そんな日本茜ですが、海外からの容易に染められる赤系の染料の流入や化学染料の勃興とともに「茜染め」の伝統は途絶え、そもそも昔はいたるところで見つけられた自生する日本茜自体も様々な環境上の理由から見つけること自体、難しくなっていったようです。



さて、この日本茜さん、根っこに赤い色素が溜まって染料に使えるようになるまでに

最低3年はかかるそうです。



3年間、どのように育てていけばいいのか?



実はあまりわかっていません。あまり「栽培」している人は全国的にいないからです。



でも日本古来の赤を絶やしてはならないと活動されている「日本茜再生プロジェクト」さんや、その他、有志の方々が使命感を持って「日本茜再生」を掲げて、がんばっていらっしゃいます。こうした方々といずれ繋がり、この地でも日本茜と染色の文化が育っていったら、ロマンがありそうです。


 

そのためにも3年間、育て、苗を増やし・・・ということを続けていかなければなりません。

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