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  • 執筆者の写真te to ba <手と場>

色の美しさ <桃源紀行 no.4>


・・・

10月に放送予定のNHK BS プレミアム 桃源紀行のロケを通じて経験させてもらったこと

改めて知ることができたことを私なりに少しづつまとめています。

まだまだ続く

素敵な経験を忘れないための備忘録。

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ロケ1日目にすでにどっと疲れを感じつつ、

2日目は、早朝3時半には起きなければいけないスケジュールでした。

起きれるかな、ちゃんとできるかな・・・なんて考えれば考えるほど寝れない・・・

不安を抱えたままロケ地へと向かいました。

行き先は高崎海岸。

五島に来てから幾度となく訪れている大好きな場所。

私が一番好きな時間帯は朝日が昇る時間。

桜貝を拾いに来たのをきっかけに見た信じられないくらい綺麗な朝日が忘れられなくて

なんども訪れています。

ロケの日にも素敵な朝日を見せてくれました。


雲がかかっていて、太陽が見えないけれど、

毎日違った表情を見せてくれるのは雲のおかげ。

この雲も良い味だしてくれている気がします。

この数分後・・・


雲の後ろに神様がいる気がしませんか。

すごい光。


また数分後には、まばゆい光を放って太陽が見れました。

海に反射して一気に明るくなり朝を迎えた気分にしてくれます。

この出来事ってこの場にいた人しか見ることができない

贅沢な時間。

本当に数分で、見える表情がどんどん変わります。

太陽や雲の具合で絶妙なグラデーションができる。

こんな色がこの世界にあることを私は今まで知らなくて。

photoshopでいくら表現しようとしても自分では出せない。

絵の具やパステルだって出せない色味。

このロケを通じて私はやっぱりこの世界の色が好きなんだと再確認できました。

そして明るくなってきてからのお楽しみは

貝殻を拾うこと。

無心になって貝殻を拾う時間。

私が真っ黒に日焼けしているのも

自然の中に無防備に動き回ってしまっているから・・・。

日焼けはもちろん嫌だし、白い肌に憧れる。

けれど目の前にある世界はその時一瞬しかないって思う。

そう考えたら無防備に動き回って

結果真っ黒。

明け方など暗い時間に撮影した分の私の姿はテレビに映るんだろうか・・・。

・・・

拾った貝殻たちは、

なんとも言えない色味をしています。

最初の頃は、ずっと"綺麗な貝"を見つけて、

ピアスやイヤリングにしていた。

意図的に似ている貝を見つけて。

でも最近は、どちらかといえば

少し個性的でuglyな貝が気になってしまう。

その表情はなんとも言い表せない。

他にも不完全な貝殻も色さえ気になれば拾っている。

ブローチにするのが楽しいです。

そんな少し個性の強い貝を探していてる時でも目に入ってくるのはやっぱり桜貝。

同じ桜貝でもピンク色の濃さや質感が絶妙に違う。

朝日に透かしてみたら

また違った色が見えてくる。

・・・

と、こんな私の変態ぶりをカメラの前でも

ご披露しており

カメラマンさんに「よくカメラの前でブツブツ言えるよ〜」と

言われたのでした。

なぜ高崎に心を奪われたのか

ディレクターさんに聞かれて

初めて考え

言葉にできたのが

「色」でした。

colour

*color

ここにある色、すべてが美しいと思った。

そしてもう一つ、昨日のブログにも書いた「人の営みを感じられる場所」でもあるということ。

砂浜のすぐ横には、波止場があります。

ある日、朝日を見に行った時の明るくなった波止場に

漁師さんの姿が。


大漁旗が掲げられていることも。


私はそんな高崎が本当に美しいと思う。

昨今は漂着物が多くたどり着き、

浜辺に外国のラベルが書いた何かがいっぱい落ちている。

もちろん日本国内のゴミもたくさん。

それでもこの場の自然界が映し出す色は美しくて

そういった"ゴミ"ですら美しく見えてしまうときがある。

漂着物の問題って考えると暗くなるけれど、

ちょっとした発見とかができるものって考えれば少しポジティブに考えられるんじゃないかな。

もう少し時間ができたら今度は貝殻じゃなくって漂着物に注目したいな〜なんて思っています。

・・・

さて、このロケが終わったのもまだ7時前。

高崎についたのが5時くらいだったのであっという間の2時間でした。

そのあと、向かったのは三井楽漁協です。


イカが綺麗です。透明でキラキラ光っていて。目もこんなにクリクリ。(@@)


こん中で一匹だけ仲間はずれがいる。

なんか可愛らしいくて思わず撮影しました。

そしてしばーらく待っていると船が魚を運んでやってきました。

な、なんかでっかいのいる。


お仕事の邪魔にならないように気をつけながらロケしつつ、私も撮影。


大きな魚は、箱に入らないので解体して運ぶみみたいです。


お兄さんたちの衣装がカラフルでポップでそれが気になってしまったけれど。


イカがお行儀よく並んでる。

漁協はみなさんお忙しく仕事中なのに

私がした質問に対し、丁寧に答えていただきました。

食べ方とかまで聞いてしまったり。

魚の名前が全然わからないので逐一聞いていると「標準語でなんじゃろか?」と仲間同士で聞き合ってくださったり。

三井楽漁協のみなさんありがとうございました〜!

・・・

三井楽の海は一旦ここで終わりにして、当初から予定していた

奥浦へと移動します。

またそのときのことは、次のブログで。

最後の写真はなんかのアートみたいにまとめられたゴミたち。


漁師さんたちの作品。

私も漂流物集めてアート作品作りたい。

・・・

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